パートナーの連れ子を愛せない場合の対処法を解説!連れ子と仲良くなるための7つの方法とは
- 努力してるのにパートナーの連れ子が懐いてくれない
- パートナーの連れ子を愛せない自分って冷たい?
- パートナーの連れ子を愛せないから同居が辛くなってきた
パートナーの連れ子を愛せなくて悩んでいませんか?一緒に暮らし始めたら自然と親子になれるのかな…と思っていたら全然懐いてくれず、もどかしさを感じる人は少なくありません。
仲良くなろうと努力しているのに、連れ子が自分とは話もしてくれない…。そのような状況では、寂しさや悲しみ、疎外感を抱いてしまうでしょう。
本記事では、パートナーの連れ子を愛せないと悩んでいる方のために、解決策をご紹介します。連れ子と仲良くなる方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
パートナーの連れ子を愛せない主な理由
パートナーの連れ子を愛せないのは、主に以下のような理由が挙げられます。
- 仲良くなろうと努力しても全然懐いてくれない
- 反抗的な態度を取るので顔を見るのも苦痛
- 血のつながりがないため、愛するのが難しいと感じてしまう
- 前のパートナーの面影がチラついてしまう
パートナーに連れ子がいることは結婚前から分かっていることなので「頑張っていい親になろう」と思う人が多いでしょう。
しかし、実際に結婚すると連れ子が懐いてくれず、想像していた結婚生活と違いすぎることもあります。連れ子の生意気な発言や反抗的な態度に心が折れてしまうこともあるでしょう。
親になる覚悟をして結婚したのに、簡単に親子関係を築くことができない現実に直面すれば「思っていた結婚生活と違った」と感じるのも仕方ありません。
パートナーの連れ子を愛せない理由は人それぞれ異なりますが、いずれにせよ家族として信頼関係を築くには時間が必要です。パートナーにサポートしてもらいながら、時間をかけて関係を築いていきましょう。
パートナーの連れ子が愛せない場合の対処法
パートナーの連れ子を愛せないと悩む人は少なくありません。「愛せないのは自分が悪い」と自分を責めて苦しむ人もいるでしょう。
しかし、実の子であっても育てるのは大変です。連れ子を愛する努力をしても愛せないと真剣に悩む人は、決して冷たいわけではありません。
パートナーの連れ子を愛せない場合に「愛さなくてはいけない」と焦りは禁物です。連れ子が愛せない場合の対処法をご紹介します。
自分の気持ちを受け入れる
連れ子を愛せないことを知人や友人に打ち明けると「パートナーを愛しているなら連れ子のことも同じように愛すべき」と言われるかもしれません。しかし、このアドバイスは正しいとはいえません。
自分の気持ちを無理に抑えようとすると、心の健康に影響する恐れがあります。そうなる前に、自分の気持ちを整理して自己理解を深めましょう。
自分の気持ちを整理するには、気持ちをノートに書き出して自己分析するのがおすすめです。自分の思考や感情を書き出す「ジャーナリング」は、書く瞑想とも呼ばれています。自由に思いつくまま書いてみると、自分の考えを整理できて、自己理解につながります。
また、自分の中にため込んでいる悩みを書き綴ることで、気持ちがすっきりする効果も。ただし、ノートはパートナーや連れ子に見られないようにしておきましょう。
一例をご紹介します。
- 話しかけても返事してくれないからイライラする
- 自分にだけ反抗的な態度を取るので腹が立つ
- 喜ばせたくてお土産を買って帰ったのに笑顔もお礼もない
自分の思いを書き出してみると、連れ子に対してなぜ自分が「愛せない」と思っているのか気持ちを整理できます。
また、連れ子の言動に対して怒りの感情を覚える人もいるでしょうが、連れ子を愛せない理由を深掘りすると、自分がなぜ怒りの感情を持ってしまうか理解できます。
たとえば連れ子がパートナーとは楽しそうに話しているのに、自分が話しかけても返事をしてくれない場合、怒りが湧き起こることがあるでしょう。それは自分だけのけ者にされているような寂しさが怒りの原因になっている可能性があります。
自分の隠れた感情に気づいたら、その感情を受け入れましょう。自分の感情を受け入れると冷静になれます。次に同じようなことが起こったときに「自分は寂しさを感じているんだな」と理解できるため、怒りをコントロールできるようになるでしょう。
子どもの気持ちを理解する
自分の気持ちを理解した後は、連れ子の気持ちを理解しましょう。これまでは「どうして懐いてくれない?」「なぜ返事もしてくれない?」と連れ子に対して不満を抱えていたかもしれません。
しかし、連れ子の視点になってみると、すぐには新しい親を受け入れられない気持ちも理解できるのではないでしょうか。
子どもにとっては両親の離婚を受け入れるだけでも多大なストレスがかかります。そこに今度は新しいパパやママが現れても、すぐには心を開けません。
親同士は好きで結婚しますが、子どもは親に従うしかありません。とくにパートナーの元配偶者である実父(実母)のことが大好きだった場合、反抗的な態度を取るのも仕方がないでしょう。
また、子どもは親を取られたような気持になり、怒りを感じてしまう場合もあります。両親が離婚しても、心の中では「いつかまた一緒に暮らせる日が来るのではないか」と期待していることがあります。
それが、継親の登場で希望を失うことになるからです。連れ子にとって、継親と仲良くなることは、離れて暮らす実の親を裏切る行為のように感じてしまうのです。
そのため、結婚してすぐの段階では、なかなか口も聞いてくれないことがあります。子どもの気持ちを考えると、急に仲良くなろうとするのはかえって逆効果です。
なかなか懐いてくれない子どもに苛立ちを感じたときは、子どもの視点になって気持ちを理解し、焦らずにゆっくりと関係を深めていきましょう。
夫婦のコミュニケーションを大切にする
パートナーに「連れ子を愛せずに悩んでいる」ということを打ち明けられずに一人で抱え込んでいる人もいるでしょう。しかし、一人で悩んでいては精神的に辛くなるため、自宅が気の休まる場所でなくなってしまいます。
また、連れ子が愛されていないことに気づくと、心に傷を負う可能性があります。お互いにとってよくない環境のため、パートナーと話し合うことをおすすめします。
まずは、連れ子を愛せずに悩んでいることや、良好な関係を築きたいと思っていることを伝えましょう。
問題点を2人で話し合い、連れ子にどのように接するか、家族としてどのような役割を担うかなどを話し合いましょう。お互いの価値観を理解し合い、連れ子に対する考え方を共有することが大切です。
外部のサポートを利用する
連れ子を愛せなくて悩んでいても、周りからのアドバイスはあまり参考にならないかもしれません。そのようなときは、ステップファミリーの支援団体へ相談してみてはいかがでしょうか。
ステップファミリーの支援団体では子連れ再婚の悩みに寄り添い、家族関係を改善するためのカウンセリングなどを行っています。心理的なサポートや情報提供も得られるでしょう。
また、同じような状況の人と交流できるオンラインフォーラムもあります。オンラインフォーラムやコミュニティで同じような境遇の人の経験やアドバイスを聞くと、連れ子との関係を改善するための参考になるかもしれません。
連れ子と仲良くなるための7つのポイント
連れ子と良い関係を築くには、いきなり「親にならなきゃ」と思わず、まずは仲良くなることを目指しましょう。連れ子と仲良くなるための方法を7つご紹介します。
話を聞く
連れ子と会話するときは、話をよく聞きましょう。自分の話にしっかり耳を傾けてくれる人だと分かれば、子どもは少しずつ心を開いてくれます。できるだけ話を聞くように心がけておくと、連れ子の好きなことや興味を持っていることが分かってきます。
もしかしたら好きな食べ物やスポーツなど、共通点が見つかるかもしれません。共通点が見つからなくても、子どもの好きなことに関心を持てば話が弾むようになるため、距離も縮まっていきます。
少しずつ一緒に過ごす時間を増やす
急に家族になるのは大人にとっても子どもにとっても難しいことです。いきなり一緒に暮らし始めるのではなく、結婚前から交流する時間を少しずつ増やしていきましょう。
まずは一緒に食事したり、買い物に行ったりすることから始めてみてはいかがでしょうか。少しずつ慣れてきたら、日帰りでのお出かけなど、一緒に過ごす時間を増やしていきましょう。
適度な距離感を保つ
連れ子とすぐに仲良くなれたら理想的ですが、子どもは基本的にすぐには懐いてくれません。
そのため「頑張っていい親になろう」という意気込みが強すぎると空回りしてしまいます。しだいに「自分はこんなに頑張ってるのに、なぜ懐いてくれない?」と怒りを感じるようになり、連れ子のことが嫌いになってしまう可能性があります。
パートナーの連れ子には干渉しすぎないことが大切です。適度な距離感を保ちながら、焦らずにゆっくりと関係を築いていきましょう。
友達のような関係を目指す
連れ子がいるパートナーと結婚すれば、親の役割を担うことになります。しかし、最初から親子のように接すると子どもは抵抗することがあります。
年齢にもよりますが、子どもは「本当の親は実親だけ」と思っている場合が多いため、最初から「親になろう」と頑張りすぎない方が良好な関係を築きやすい場合があります。
また、「結婚したら自分は親にならなきゃいけない」という思いがプレッシャーになることもあります。「子どもを愛する完璧な親でなくてもいい」と自分に言い聞かせると肩の荷が下りて楽になり、心に余裕ができるはずです。
子どもの気持ちを尊重しながら、まずは仲の良い友達のような関係を目指すのがよいでしょう。無理に親になろうとしないことがポイントです。
叱り方のルールを決めておく
連れ子との接し方で難しいのが叱るときです。親になったのだから、悪いことをしたときは叱らなくてはいけないと思うのは当然です。しかし、子どもは継親に怒られることに大きなストレスを感じてしまいます。
とくに結婚して間もない頃は、まだ継親を親として認めていない場合が大半です。叱って当然のことであっても「本当の親ではないくせに」と反感を買ってしまうでしょう。いくら「子どものため」と思っても伝わらないため、ひどく叱るとほぼ反発されます。
そこでパートナーと叱り方のルールを決めておくことが大切です。叱るときはできるだけ実親であるパートナーから叱ってもらうと、子どもはスムーズに聞き入れるでしょう。
子どもを叱るときはフォローも必要です。パートナーが叱る役割、自分はフォローする役割に徹すると、信頼関係を築きやすくなります。
無理に「パパ」「ママ」と呼ばせない
最初から「パパ」「ママ」や「お父さん」「お母さん」と呼ばせる必要はありません。「今日からお父さん(お母さん)と呼んでね」と無理強いすると、かえって心を開いてくれなくなる可能性があります。
最初は「おじさん」「おばさん」としか呼んでくれないかもしれませんが、子どもが自然に「パパ」「ママ」と呼んでくれるのを待ちましょう。
連れ子の前で夫婦の過度なスキンシップや愛情表現は控える
ママとパパのスキンシップは、実の子どもでも嫉妬することがあるものです。実親が再婚相手と過度なスキンシップや愛情表現をしていれば、子どもは親を取られたような気分になってしまうでしょう。
また、連れ子が思春期の場合、親が実親以外の異性と親密なスキンシップを取るところは見たくないものです。スキンシップは2人だけのときにして、子どもの前では愛情表現を控えておきましょう。
どうしても解決できそうにない場合
連れ子を愛するためにさまざまな手を尽くしても、どうしても解決できないケースもあると思われます。自分がいくら努力をしても連れ子が一向に懐いてくれなければ、心が折れてしまうこともあるでしょう。
その場合、まだ結婚前であれば結婚しない、結婚している場合は離婚も選択肢に入れた方がよいかもしれません。
パートナーのことを愛していても、連れ子を愛することができなければ心身に大きな負担がかかります。また、連れ子もストレスを感じてしまうでしょう。
結婚を諦めることや離婚は、お互いにとって幸せな未来のための選択肢となります。婚姻関係を維持すること、離婚することのどちらを選んでも悔いのないように、連れ子との関係を改善できる可能性があることはすべて試してみましょう。
そのうえで、どうしても愛するのが無理であれば、家族全員のために離婚を選択することも間違いではありません。
連れ子との関係は焦らずに築いていくべき
パートナーの連れ子を愛せず、関わり方に悩む人は少なくありません。
まずは、焦って親になろうとしないことが大切です。コミュニケーションを取りながら、少しずつ信頼関係を深めていきましょう。
徐々に信頼関係を築いていけば、血のつながりがなくても愛せるようになる人はたくさんいます。たとえ愛せてはいなくても、大切な存在にはなるでしょう。
連れ子を愛するのは簡単なことでも当たり前のことでもありません。「いい親にならなくては」と自分にプレッシャーをかけるのはやめましょう。
また、連れ子から期待通りの反応がない場合、努力が報われなくて虚しさを感じてしまいがちです。そのため、連れ子が懐いてくれることを過度に期待しないことも大切です。友達のような関係を目指して少しずつ距離を縮めていきましょう。
連れ子を愛せない悩みは一人で抱え込まず、パートナーに相談して2人で話し合うことも大切です。アドバイスが欲しい場合は、ステップファミリーの支援団体などを利用するのもよいでしょう。
どうしても愛せない場合は、離婚も選択肢として検討することになりますが、本記事でご紹介した連れ子が愛せない場合の対処法や、連れ子と仲良くなるための方法を参考にして、まずはできることを試してみましょう。